学校の電気代っていくら?節電できる9つの方法

学校の光熱費削減に役立つ、節電方法と電力コストの削減方法を紹介。

  • 学校の電気代は月にどれくらいかかってるのですか?
  • 学校で出来る9つの節電方法
  • ソーラーPPAは学校法人でも導入が進んでいる

学校の電気代は月にどれくらいかかってるのですか?

まず、学校で使っている電気の多さをチェック

平成14年度の経済産業省の調査によると、横浜市立の小学校で1施設あたり年間約150,000kWh、中学校では1施設あたり年間で約170,000kWhという情報が発表されてます。

小学校、中学校の平均値を算出すると、158,451.4kWh。つまり、年間の電力使用量は約160,000kWhということになります。

すでにピンと来ないほど、多くの電力を使っているということですね。

でも、18年前と今では、設備の消費電力や省エネ性能に違いがあることでしょう。

仮に消費電力が15%ほど軽減されたと仮定すると、160,000kWh×(1-0.15)=136,000と計算できます。

つまり1ヵ月あたり、11,333kWhです。

学校に必要な電力の使用料金を計算してみます

電力使用量料金は、軽やきうしている企業や料金プランによって大きく異なります。

ここでは、学校向け電力の標準的な単価である20.0円/kWhを使って計算してみましょう。

学校の1ヵ月あたりの電気代は、11,333kWh/月×20,0円/kWh=226,000円と算出されます。

もちろん、生徒の数や保有設備にもよりますが、小・中学校の電気代はおおよそこれくらいだということですね。

ちなみに、生徒1人あたりで計算すると、18年前のデータでは年間およそ300kWh程度の電力を消費するとされています。

先の方法で現在水準に換算しても、255kWh程度は消費している計算になります。

学校で出来る9つの節電方法

学校の毎月の電気代の目安がわかったところで、どうにかせて学校の電気代を減らしたい時、具体的には次のような対策があります。

  1. 照明を小まめに消す
  2. 照明のエネルギー効率を高く保つ
  3. 体育館の照明の使い方を工夫する
  4. グリーンカーテンを設置する
  5. 生徒全体への節電意識を高める
  6. 扇風機やサーキュレーターを併用する
  7. エアコンの設定温度を工夫する
  8. エアコンの節電では「小まめが逆効果」になるケースも
  9. エコウィンシリーズによる電力軽減

ちょっとした工夫がほとんどですが、学校は規模が大きいですから、些細なことを変えるだけでも数万円単位で電気代を節約することにつながります。

その1.照明を小まめに消す

真っ先に見るべきは照明です。

これが学校での電力消費のうち、大きな割合を占めています。

一つの教室あたり2.7kWh分の電気代が安くなります。

具体的には、少し大げさに「30教室」が毎日電気を付けっぱなしにしているところを半分に減らせば、それだけで81kWhの電力消費を抑えられる計算です。

具体的には、少し大げさに「30教室」が毎日電気を付けっぱなししているところを半分に減らせば、それだけで81kWhの電力消費を抑えられる計算です。

電気代に換算すると1620円、年間では19,00円も安くなります。

これは教室だけに限定して計算をしていますが、廊下やトイレなど広い範囲に適用すれば、さらに電力消費を抑えることが出来ます。

その2.照明のエネルギーを高く保つ

エネルギー効率のわるいまま照明器具を使っていると、ついつい使う照明器具の量が増え、省エネとは程遠くなってしまいます。

エネルギー効率を高く保つためには照明器具を清潔に保ち、あまり汚れない場所でも1年に1回は照明をキレイに掃除するのがオススメです。

ランプの一部が黒く変色してきたら交換の時期とするのが良いでしょう。

目安として、400Wの蛍光灯であれば、1日5~6時間使う現場では3年程度で交換するのが理想的です。

その3.体育館での照明の使い方を工夫する

体育館でよく使用される「水銀灯」は、物にもよりますが、教室でしようしているが、教室でしようしている蛍光灯の10倍もの電力を消費します。

体育館全体に、400Wの水銀灯を40台せっちしていると仮定すると、1時間あたりの消費電力は16kWh。

電気代に換算すると1時間で320円と、教室の照明と比べるとかなり高いのがわかりますよね。

しかし、水銀乙は、点灯の際に消費電力が大きくなる特性を持ち、小まめに消しすぎるのが逆効果になるケースもあります。

この場合は体育館を使う時は集中的に使用し、長時間使用しない時にきちんと切るというメリハリの工夫を組み合わせてみてください。

その4.グリーンカーテンを設置する

グリーンカーテンとは、植物のカーテンのことです。

夏に向けてニガウリ(ゴーヤ)や朝顔などの植物を窓際で育てると、茂った葉がカーテンのように日光を遮ってくれます。

窓ガラスや壁にこもった熱が室内温度を高めるのを防ぐ効果もあります。

普通のカーテンと違うところは、風が植物の間を通る時、植物の葉から自然に蒸発されている水分で温度が下がるため、より涼しく感じることが出来ます。

緑のカーテンを活用すれば、エアコンの使用頻度や設定温度を抑えられます。

アサガオは特に病気や虫に強く、種が安価でコスト対策にも最適です。

葉の密度を上げるコツは水やりと摘芯(てきしん)などのまめな世話ですので、生徒との活動の一環として育ててみるのも面白いですよ。

その5.生徒全体への節電意識を高める

生徒と比べて圧倒的に数が少ない職員だけが節電意識を強くもっていても、生徒の節電意識が低ければほとんど効果を得ることが出来ません。

生徒たちに節電を呼びかけるだけで効果が出そうになければ、「ゲーム感覚」で節電する動機を作るのも手です。

チェックシートを作り、学年ごとにどれだけ節電出来たかを競うなど、よりまとまった電気代を楽しく節約出来るきっかけとなります。

また、「節電大会」のように、校内で節電の方法を募り、実際に効果が高いものはどれかを検証し、比較するなどの催しを行うと、より生徒が真剣に節電へと取り組んでくれる可能性も高くなります。

今回ご紹介した方法は一例ですが、生徒たちの意識を節電にどう向けるか仕組づくりを工夫してみてください。

その6.扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターは、直接涼しい風を送るだけではなく、

教室の中の空気を動かし、温度を「ならす」効果もあります。

冷たい空域は下に溜まりやすく、暖かい空気は上に行きやすいという性質があります。

夏場には教室の一部や、足もとは涼しいけれど、それに比べ顔周りが暑いという現象がおきてしまいます。

サーキュレーターや扇風機を併用すれば、全体の温度を一定に導けるため、エアコンの設定温度を下げすぎない、上げすぎないように出来ますので、設定温度を消費電力が大きくなるように変えるよりも先に、まずは空気を「まわす」ことで対応しましょう。

また、扇風機の消費電力はエアコンの20分の1以下というのも多くあります。

エアコンを使わずに扇風機2台を使う、という対処をすることでも、消費電力量は大幅にカット出来ます。

設定温度を無理に設定して健康を害しては本末転倒です。

広い空間に向けて風を送り、空気をかき混ぜるにはサーキュレーターの方が効果的です。

その7.エアコンの設定温度を工夫する

エアコンは、冬場は20℃、夏場は25℃で、エアコンの消費電力が500Wだったと仮定すると、3℃設定温度を上げると、15~30%の消費電力を削減出来ますので、仮に20%削減出来るとすると、500W×0.2=100W分の消費電力が節約出来ます。

一見、学校という規模からすると少なく思えるかもしれませんが、これを全ての教室で行えば、年間で数万円も削減出来る可能性があります。

その8.エアコンの節電では「小まめが逆効果」になるケースも

逆に、エアコンを小まめに電源オフ、オンするというのは、節電しているつもりが電気代は高くなってしまいますから注意が必要です。

エアコンは起動時に最も大きな電力を消費する性質を持っておりますから、起動時の電力消費を何度も何度も重ねると、電源オフの節約効果以上にコストを支払う結果になるということです。

その9.エコウィンは従来型空調の約60%の省エネを実現

エコウィンは、輻射熱移動の原理を応用した、遠赤外線による熱移動により高速で輻射熱として物質に伝播し、局所的な冷暖房が可能になります。

体感に直接作用する熱移動の特徴を最大限に生かしたSYSTEMとして、空間全体の空調を行う必要が無くなり、大幅な省エネルギーを実現します。

従来型空調の約60%の省エネを実現しています。