エアコンの選び方

・適正な出力を選ぶ

エアコンのカタログには、冷房(木造和室目安):6畳

冷房(鉄筋洋室目安):9畳みたいな表記があります。

これは何かというと、木造住宅と鉄筋コンクリートの満床んの冷房の利き方の格差を表してるんです。

一般的に木造和室目安よりも鉄筋洋室目安の方が大きな畳数を示してます。

なぜなら、密閉性の高いマンションならエアコンの効きがとても良いけど、密閉性が低い木造住宅は効きが悪いからなんですね。

これはもちろん暖房も同じです。

つまり、同じ出力のエアコンでも鉄筋コンクリートのマンションと木造住宅では冷え方(暖まり方)にかなり差が出るんですね。

ですので、表示をちゃんと確認して買いましょう。

なお、迷ったら絶対に出力大きめがおススメです。

値段はその分割高になるけど、すぐに効いて快適。

逆に出力が小さいと効きが悪くて、不快になります。

・自動送風機能付きが絶対にオススメ

エアコンで嫌なのが、カビです。

久しぶりにつけてみたら、

「カビ臭ッ!」って経験ありますよね。

あれはエアコン内部にカビが生えるのかというと、原因は結露です。

空気を冷やす為にフロンガスで冷却されているアルミフィン(アルミ製のヒダヒダ、フィルターを外すとすぐに現れます)がクーラー使用後に放置されると湿った空気が冷やされて結露が発生します。

それではどうすればよいかというとクーラー使用後に30分~2時間程度「送風運転」することです。

そうすれば冷たいアルミフィンが常温に戻されるので結露が発生しないんですね。

ただ、クーラー使用後に毎回送風するのは面倒くさいし、忘れてしまうこともあります。

そこでオススメなのが、自動送風機能が付いてるエアコンです。

この機能が付いていれば、クーラーを使用した後、自動的に一定時間送風運転をしてくれるから、とっても便利です。

「3年くらい使っても、全然カビ臭くなくて、快適!」

という声があります。

・自動お掃除機能は要らない

最近の上位機種には、自動お掃除機能が付いてるエアコンがあります。

しかし、このお掃除機能というのは、フィルターについた埃を自動で掃除してくれるだけで、エアコン内部の掃除をしてくれる訳ではありません。

矢田tことある人であれば、わかりますが、フィルターの掃除は簡単です。

フィルターを外して洗面所で水洗いして、干して、終わりです。

この手間をかけるのも面倒だという人なら自動お掃除機能があってもいいかもしれませんが、そうでもなければ、必要のない機能と思います。

さらに、自動お掃除機能はメンテが大変です。

自動お掃除機能はフィルターについていた埃をエアコン内部にあるボックスに集めます。

つまり、埃を押し込むように掃除します。

普通の埃ならそれでも問題はないのですが、キッチン近くのエアコンでは空気中に分散している油分が埃に絡みついて、ヘドロ汚れのようになります。

一般的な建売一戸建て住宅の場合、キッチンとリビング・ダイニングが一つの空間に配置されていることが多いのですが、この場合のエアコンもそうです。

それを機械的にエアコン内部に押し込むとどうなるか?

想像つきますよね。

ヘドロ汚れが凝固して、頑固な汚れになってしまうのです。

こうなるとその汚れを取るのは素人では困難となります。

もちろんエアコン清掃の専門業者にいらいすれば、キレイに除去してくれますが、自動お掃除機能付きエアコンの場合は割増料金を取られる場合が多いです。

高いお金を出して自動お掃除機能付きエアコンを買った場合、メンテナンスにもお金がかかることを覚悟しておきましょう。

エアコンをどこで買うか?

・方法1.家電量販店で購入し、取付工事もやってもらう

メリット① 手間がかからない

家電量販店で購入する最大のメリットはエアコン選びから工事の段取りまで全てお任せできること。

ローン契約やら、内覧会やら、引っ越しやらととにかく忙しい新築住宅購入時に手間がかからないのは、最大のメリットです。

メリット②責任の所在が明確

エアコン本体と取付工事を同じところに依頼することで、万が一何か不具合が生じた場合にも購入した家電量販店が全て責任をもって対処してくれるので安心です。

デメリット①エアコン代金がネットで買うより高い

家電量販店は、ネットに比べるとどうしても高くなります。

特売などやってる場合にはネットよりも安く出すこともありますが、基本的にはネットの方が大幅に安く売ってます。

たまに家電量販店の店員にネットの価格を見せて、「もっと安くしろ」と値切っているおじさんがいますが、店舗を持たず固定費のかからないネット店舗の価格が安いのは当たり前でそんなものを見せても全く相手にされることはありません。

デメリット②どんな取付業者が来るかわからず技術に不安

1番の大きなデメリットはこの部分です。

エアコンの取付工事はエアコン本体と室外機を繋げる必要がある為、家の壁に穴をあける作業が発生します。

普通は、穴を開ける前に、壁の間の柱や梁の位置を専用のセンサーや梁などを使って正確に把握してから作業に入るのですが、中には適当な工事をする業者もいて、実際に

柱や梁に思い切った穴を開けてしまったり、傷つけてしまうといった事故も発生しています。

柱や梁に損傷を与えてしまうと、家全体の強度が大きく損なわれることがあり、大変危険です。

家電量販店の看板を背負ってくる業者がそんな適当な仕事をすることは考えにくいのですが、業者を選ぶことはできませんし、同じ取付業者でも経験の浅い職人さんが来ないとも言い切れません。

どんな業者が来るのかは当日のお楽しみとなってしまうことが心配ではあります。

・方法2.エアコンをネットで購入し、専門業者に取付工事を依頼する

メリット①エアコン代がとにかく安い

エアコンを安く購入するならネットが一番です。

家電量販店で特売をやっている時にまれにそちらの方が安いこともありますが、1年を通じて安いのはやはりネット販売です。

お目当てのエアコンを決めたら、価格.comなどでとにかく安く買いましょう。

メリット②自分で探した取付業者なので安心

エアコンの取付工事は家の壁に穴を開けるなど、電気工事の中でも特殊な作業が発生する為、出来ることなら専門業者に依頼するのが一番です。

デメリット①エアコン探しと工事の段取りに若干手間がかかる

エアコンの取付工事専門業者で人気のあるところは、工事の予約だいっぱいです。

特に2月・3月の新築住宅の繁忙期は予約が殺到し、なかなか取れないことがあるそうです。

そんな中で、信頼のおける業者を探し、工事を依頼するのは、少しだけ手間がかかります。

デメリット②エアコンの補完と搬入のタイミングに注意!

ネットで購入する場合は一点だけ注意があります。

それはエアコンの補完と搬入のタイミングです。

新築住宅でも引き渡しを受けた後であれば、購入先から直接新居に送ってもらえば良いのですが、まだ引き渡しを受けていない場合にはエアコンの保管場所が必要になります。

今住んでいる住宅に保管できればいいのですが、新品のエアコンは段ボールを含めて、そこそこの大きさになりますので、引っ越し準備中だったりするとスペース的に厳しいかもしれません。

また、公示日までの新居に運び込む必要がありますが、一般的な室外機の重量は50㎏以上あるので力のある男性でも少し骨が折れるでしょう。